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 きのこの最盛期は夏と秋ですが、それらに比べればさほど多くはありませんが、春にも多く見られる種があります。キノコ入門講座では、他ではあまり例のない春のキノコ観察会を、一昨年から実施しております。そこで観察された3年間のデータから、春のキノコが解説されました。
光が丘公園のキノコを解説する木原さん(右)
キノコの生活史(環)
 春には、チャワンタケ類とキクラゲ類が多く見られ、さらに、ヒラタケ、エノキタケなどの種も見られます。また、多様なサルノコシカケ類を観察することもできます。
           春に多く見られるキクラゲ類
   シロキクラゲ       キクラゲ       タマキクラゲ
5月のキノコセミナー
5月19日(土) 方南共同ホール 参加15名
奥深いキノコの世界を学ぶ
「光が丘公園のキノコ」「キノコ入門1・キノコとは」
 「キノコ入門・キノコとは」では、以下の4項について、花・菌糸・分解・第三の生物の4つのkeywordをもとに、キノコがどんな生き物かについて解説されました。
(1)きのこは花
(2)キノコの本体は菌糸
(3)キノコの生きかたは分解
(4)キノコは第三の生物

「キノコとは」を講義する大舘さん(右)
春に多く見られるチャワンタケ類
トガリアミガサタケ(左) 
ツバキキンカクチャワンタケ(上左)  カニタケ(上右)
 木原さんの「光が丘公園のキノコ」では、今年4月に実施された観察会も含め、過去3年間に観察された光が丘公園の春のキノコ28種が、画像とともに解説されました。今年は夏にも光が丘公園での観察会が予定されており、同じフィールドで季節によってどのような種の違いがあるか、大いに期待が膨らみます。大舘さんの「キノコ入門1・キノコとは」では、キノコがどんな生き物かについて、キノコの生活史や菌糸のネットワークなどにも及ぶ詳細な内容で、熱のこもった講義に、参加された受講生の皆様も、いくつもの質問が出るなど充実した講座となりました。
キノコは、栄養法・体制・生殖のいずれにおいても、植物・動物とは異なる第三の生物・菌類に属する生物








腐生菌がリサイクルシステムを支え、寄生菌が森の免疫作用を担い、菌根菌が植物の生産活動に参入する。








きのこ(子実体)は花、キノコの本体
は菌糸であることを考える図