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6月29日(土) 参加43名
「新宿御苑キノコウォッチング」
雨中で夏のキノコを観察
講師 大舘一夫 木原正博 長谷川明
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出合ったキノコを解説する大舘さん
(左)


観察の出発直後、ふたつのオオツルタケ(下)の出迎えを受けました。左は幼菌、右は成菌です。
崖の法面には冬虫夏草のクモタケ(右上)がいくつも見られました。きのこの表面は灰紫色の分生子で覆われ、触れると煙のように飛散するのが見られました。





マテバシイの樹下には、傘の表皮が亀甲状にひび割れ、子実層托が管孔のキッコウアワタケ(左)や傘の表面に黒い外被膜の破片が着いたテングツルタケ(下)などが発生していました。
マテバシイの森に入ると、いたる所にハタケチャダイゴケの群生(右上)が見られました。幼菌(右下)・成菌(下)・老菌と成長段階の異なる姿を確認することができました。
 昨年まで東京農業大学オープンカレッジの講座として実施していた新宿御苑での観察会を、今年度からキノコ入門講座主催の「新宿御苑キノコウォッチング」として継続することとなりました。当日は雨天にもかかわらず、多くの受講生の皆さまが参加され、きのこの発生はいまひとつというところでしたが、定番のオオツルタケやムラサキヤマドリタケなども姿を見せてくれ、34種のキノコが観察でき、楽しく充実したキノコウォッチングの一日となりました。
森に入ると、立ち枯れた木の幹に出ているスエヒロタケ(下)に出会いました。雨中で湿度が高いため、偽ヒダが開いているのが確認できました。
切り株上には鮮黄色の有毒種ニガクリタケ(下)が発生していました。
ヒマラヤスギの樹下にアカチャイヌシメジ(上)とドクベニタケ(左)が発生していました。