5月のキノコセミナー
5月18日(土) 方南共同ホール 参加18名
腐生菌の多様な種と、きのこの観察法を学ぶ
「モエギタケ科・オキナタケ科・ナヨタケ科のキノコ」
「光が丘公園のキノコ」「キノコ入門・きのこの観察」
科 |
外見 |
胞子紋の色 |
モエギタケ科 |
通常キシメジ型、一部モリノカレバタケ型またはクヌギタケ型。
かさ上表皮はcutis構造で剥げやすい |
黒~濃紫灰
~褐色 |
オキナタケ科 |
モリノカレバタケ型またはクヌギタケ型 |
褐色一部黒 |
ナヨタケ科 |
多くはクヌギタケ型で小~中型。
ヒダ一部は成熟時黒色、時に液化 |
黒 |
春に、桜の切り株に発生したベッコウタケの幼菌(上)
夏の常緑広葉樹林内に発生したテングタケダマシ(左)
林内に散布されたウッドチップ上に群生していたキオキナタケ(下)
3科の外形的特徴
モエギタケ科のサケツバタケ
光が丘公園には、常緑広葉樹の林が多く、多様な夏のきのこを観察することができますが、桜や銀杏も多く、春にはアミガサタケ類のきのこも発生します。昨年7月と今年3月に実施した観察会で出合ったきのこを長谷川さん(右)が紹介しました。
腐生菌のきのこの解説をする木原さん
オキナタケ科のセンボンサイギョウガサ
ナヨタケ科のヒメヒトヨタケ
チャワンタケ類のきのこの型(上上)
ハラタケ類のきのこの型(上左)と各型のきのこ(上)
チャワンタケ類の胞子を作る子のうと腹菌類~ハラタケ類の胞子を作る担子器
最初は、ハラタケ類の腐生菌のうち、モエギタケ科17種・オキナタケ科6種・ナヨタケ科14種のキノコの特徴や観察の要点について、木原さんの解説がありました。続いて、昨年7月と今年3月に光が丘公園で実施された観察会で観察できた種について、その特徴や発生状況について、長谷川さんの解説がありました。最後は、大舘さんの恒例の「キノコ入門」で、今回は「2.きのこの観察」の講義が行われました。新旧の分類やキノコ入門講座で採用されている「8分類群」、さらに検索表を使ってのきのこの観察と同定の方法など、詳細な内容で解説されました。
キノコ入門・きのこの観察の講義をする大舘さん(右)
キノコ入門講座で採用している8分類 (下)
春に切り株の周辺に発生したカニタケ
(上)
春にサクラノ樹下に群生したトガリアミガサタケ(左)