ドクベニタケ
Russula emetica
ベニタケ目 ベニタケ科
ヒマラヤスギの樹下に見られました。
子実体:ベニタケ型
傘:平らに開き、赤色で表皮が中央まで剥がれる
ヒダ:幅狭くやや疎で白
柄:中心生で髄状、白く赤みがない
肉:白く軟質で辛い
ミミナミハタケ
Lentinellus cochleatus
ベニタケ目
マツカサタケ科
母と子の森で、切り株上に重生しているのを見つけました。
子実体:ヒラタケ型
傘:淡濃褐色で平滑
ヒダ:幅狭く密で淡褐色
柄:偏心生で中実~中空


クモタケ
Nomuraea atypicola
ボタンタケ目
科未確定 ノムラエア属

切通しの法面に見つかりました。
子実体:棍棒型
頭部:表面を帯紫灰色の粉状の胞子(分生子)が覆う
柄:円柱形で白く、地中のトタテグモの巣に連なる
街のキノコ散歩

新宿御苑のキノコ
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 ここ新宿御苑は、フランス式整形庭園・イギリス風景式庭園・日本庭園などを擁し、見所の多さから外国観光客も多く訪れる多様な魅力を持つ公園です。各種人工的な庭園に加え、母と子の森やマテバシイの森など、自然が保存されている地域も多くあります。
遠くドコモタワーを望む芝生広場(左)
クロラッパタケ
Craterellus cornucopioides
アンズタケ目アンズタケ科
マテバシイの林の地上に群生していました。
子実体:ウスタケ型
傘:筒形から口の縁が広がりラッパ形になる
子実層托:側面にあり、浅い皺状
アカハテングタケ(白色系)
Amanita longistriata
ハラタケ目 マテングタケ科
母と子の森のクヌギ林に出ていました。アカハテングタケは通常淡灰褐色(下)ですが、これは形状がまったく同じで全身が白という珍しいきのこです。


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ムラサキヤマドリタケ
Boletus violaceofuscus
イグチ目 イグチ科
マテバシイの林で、一段と立派な姿を誇るムラサキヤマドリタケに出会いました。
子実体:イグチ型
傘:紫と黄色の斑模様
管孔:孔口は幼時白い菌糸で覆われる
柄:紫色の地を白い網目が覆う
子実体:ウラベニガサ型
傘:丸山形で周辺に条線がある
ヒダ:幅広くやや密で、ピンク色だが胞子紋は白い
柄:中心生で細長く中空で、上部に膜質のツバ、基部に鞘状のツボがある
園内には、東京の自然植生である常緑広葉樹が多くあり、それらの林には、テングタケ科・イグチ科・ベニタケ科など、多様な夏きのこが発生します。また、一部に落葉広葉樹の林もあり、そこには秋のきのこも発生します。そんな新宿御苑で見られるキノコを紹介します。
フランス式庭園のプラタナス並木(右)
カイメンタケ
Phaeolus schweinitzii
タマチョレイタケ目
ツガサルノコシカケ科
ヒマラヤスギの地中の根から発生していました。
子実体:側着生だが、地上に発生したため円盤形
傘:扁平で褐色、表面はフェルト状
管孔:孔口不定形で、帯緑褐色