表紙のキノコ
カンゾウタケ
Fistulina hepatica Scaeff.:FR.
カンゾウタケ科 カンゾウタケ属
撮影 木原正博 (2017.5)
解説
◆子実体:側着型or有柄型で大型。
◆傘:幼時塊形から楔形、へら形、舌形などになり、木の洞から発生すると有
柄になる。色は鮮赤色から赤褐色になり、表面には微粒や放射状の皺があ
る。肉は白いが、切断面は赤い液がにじみ出て霜降り模様となリ、柔軟で弾
力がある。
◆子実層托:管孔は個々に分離でき、短い。孔口は円形で小さく、黄白色か
ら赤みを帯び、傷つけると赤変する。
◆味・におい:酸味がある。無臭
◆胞子:広楕円形、小型で、表面は平滑。胞子紋は黄土色。
◆発生:春に、スダジイやシラカシの古木の根際に発生する。褐色腐朽菌。
◆食毒等:弾力のある食感と酸味を生かし、酢の物や酢豚の具にする。厚
くスライスしてソテーすると姿はステーキそのものだが、味は異なる。
☆東京の公園にはスダジイの古木が多くあり、時期を選んで探すと、 大物
に出会えることがある。
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霜降り模様の断面