表紙のキノコ
キヌガサタケ
Dyctiophora indusiata (Vent.:Pers.)Fisch.
スッポンタケ科 キヌガサタケ属
撮影 長谷川 明 (2009.6)
解説
◆子実体:スッポンタケ型で大型。幼時卵形で、殻皮(三層)の表面は白く赤紫色を帯び、平滑。やがて殻皮が裂開し、傘と菌網(マント)と托が伸長する。
◆傘:円錐形。色は淡黄色で、表面には隆起した細かい網目があり、全体を粘液化した暗緑色のグレバがおおう。頂部はリング状に開口して托とつながる。
◆菌網:傘の内側に折りたたまれた
白色レース状のマントが托の身長と
ともに広がる。
◆托:円筒形、棍棒状で中空。色は白く、表面には多数の小孔がある。肉は脆くスポンジ状。
◆基本体(グレバ):暗緑色の粘液
となり、傘の表面に付着する。 キヌガサタケの胞子
◆味・におい:無味。グレバが悪臭を放つが、時に麹臭を伴うこともある。
◆胞子:長楕円形、小型で、表面は平滑。色は無色。
◆発生:梅雨時と秋に、竹林や笹藪の地上に群生する。腐生菌。
◆食毒等:傘を外し、菌網と托を炒め物や酢の物、スープの具などにし、シャリシャリした食感を楽しむ。托の中空部分に詰め物をした料理もよい。
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