ハルシメジ 別名シメジモドキ
Entoloma clypearum (L.:Fr.)Kummer
イッポンシメジ科 イッポンシメジ属
富田 とみ子 画
 (2008.4)

解説
子実体:キシメジ型で中型
傘:幼時円錐形から開いて中高平ら
  となる。色は灰褐色または黄褐色で、
  表面には放射状の繊維紋があり、絹
  糸光沢を呈す。肉は
白 で、硬くしまる
子実層托:ヒダは幅広くやや疎で、柄
  に離生する。色は白から肌色(胞子
  の色)になる。

柄:中心生で、上下同径または基部
  のみが膨らみ、中実。色は傘と同様
  で、表面には縦の条線がある。

味・におい:旨みがあり、小麦粉臭が
  ある。

胞子:多角形で中型。胞子紋は肌色。
発生:4月下旬から5月初旬に、梅林
  の地上に群生する。宿主の根の先端
  組織を破壊して養分を摂る寄生的菌
  根菌。

食毒等:歯ざわり、味ともによく、煮物
  、汁もの、揚げ物、マリネなど、多様な
  料理に使える。

梅林以外にも梨園、林檎園、また欅
  の樹下にも発生する。


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ハルシメジの胞子紋

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ハルシメジの胞子
Av9.7×8.3μm