表紙のキノコ
胞子の形状はイグチ属やアワタケ属に類似している
キヒダタケ
Phylloporus bellus (Massee) Corner
イグチ科 キヒダタケ属
撮影 大舘 くみ (2010.7)
解説
◆子実体:カヤタケ型で小型。
◆傘:幼時丸山形から開いて平
らとなる。色は黄褐色、暗褐
色。表面はビロード状。肉は
淡黄色で軟質。
◆子実層托:ヒダは幅広く疎で、
柄に長く垂生し、色は鮮黄色
からオリーブ褐色になる。
◆柄:中心生、上下同径または
下方細まり中実。色・表面は
傘と同様または淡色。肉はや
や硬い。
◆味・におい:無味。無臭。
◆胞子:長紡錘形、中型で、表面は平滑。胞子紋はオリーブ褐色。
◆発生:夏から秋に、マツや、雑木林、シイ・カシ林の地上に発生する。外生
菌根菌。
◆食毒等:消化器系の中毒を起こす。
◆子実層托がヒダで、イグチ科では特異な存在であるが、胞子の形状など
からイグチ科のキノコであることがわかる。
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