表紙のキノコ

胞子の形状はイグチ属やアワタケ属に類似している

キヒダタケ
Phylloporus bellus (Massee) Corner
イグチ科 キヒダタケ属
撮影 大舘 くみ
 (2010.7)

解説
子実体:カヤタケ型で小型。   
傘:幼時丸山形から開いて平
  らとなる。色は黄褐色、暗褐
  色。表面はビロード状。肉は
  淡黄色で軟質。
子実層托:ヒダは幅広く疎で、
  柄に長く垂生し、色は鮮黄色
  からオリーブ褐色になる。

柄:中心生、上下同径または
  下方細まり中実。色・表面は
  傘と同様または淡色。肉はや
  や硬い。
味・におい:無味。無臭。       
胞子:長紡錘形、中型で、表面は平滑。胞子紋はオリーブ褐色。
発生:夏から秋に、マツや、雑木林、シイ・カシ林の地上に発生する。外生
  菌根菌。
食毒等:消化器系の中毒を起こす。
子実層托がヒダで、イグチ科では特異な存在であるが、胞子の形状など
  からイグチ科のキノコであることがわかる。


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