表紙のキノコ
ムラサキシメジ
Lepista nuda (Bull.:Fr.) Cooke
キシメジ科 ムラサキシメジ属
撮影 大舘一夫 (2010.11)
解説
◆子実体:キシメジ型で中型。
◆傘:幼時丸山形から開いてたいらと なる
が、縁は永く内巻き。色は紫色で、後に
退色して褐色を帯び、表面は平滑。肉も
紫色で厚い。
◆子実層托:ヒダは幅狭く密で、柄に 直
生し、色は永く紫色を保つ。
◆柄:中心生で、基部が球根状に膨らみ、
中実。色は淡紫色で、表面は繊維状。肉
は傘と同様。
◆味・におい:無味。やや埃臭がある。
◆胞子:楕円形、小型で、表面は細かい疣
でおおわれる。胞子紋は淡褐色。
◆発生:晩秋に、広葉樹・針葉樹林内の落
ち葉が厚く積もった地に列をなして群生
する。腐生菌。
◆食毒等:加熱しても紫色が変わらないの
で、炊き込みご飯などにすると、彩の良
い料理になる。
☆本種によく似た有毒のウスムラサキシメ
ジが夏に発生する。本種より色がうす
く,、ヒダがより密、柄が細く曲がるこ
とが多く、生臭いにおいがするなどの点
で見分けられる。
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