表紙のキノコ
ニオウシメジMacrocybe spectabilis (Peerally & Sutra) Pegler & Lodge
キシメジ科 ニオウシメジ属撮影 大舘 一夫 (2012.2)
解説
◆子実体:キシメジ型で大型。◆傘:幼時半球形から開いて平ら
となる。色は淡灰白色。表面は
平滑でやや白粉状。肉は白く軟
質。
◆子実層托:ヒダはやや密で、柄
に離生し、色は帯灰白色。
◆柄:中心生、下方にやや太くな
り中実。色は白く、表面には条
線が顕著。肉は白く軟質。
◆味・におい:無味。弱い小麦
粉臭
◆胞子:広楕円形、やや小型で、
表面は平滑。胞子紋は白。
◆発生:夏から秋に、腐植に富ん
だ地上に発生する。腐生菌。
◆食毒等:肉がやわらかく大味で
はあるが美味。ただ、青酸を含
むという報告もあるので、生食
や過食には注意を要す。
◆近年首都圏での本種の発生が
話題になることが多い。ニオウシ
メジは南方系のキノコで、温暖化の影響 も考えられる。
なお、今回掲載した画像は、埼玉きのこ研究会会長の福島隆一氏が培養したきのこのものです。福島氏提供のきのこ発生初期の画像2点を以下に掲載します。
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