表紙のキノコ

ニオウシメジMacrocybe spectabilis (Peerally & Sutra) Pegler & Lodge
キシメジ科 ニオウシメジ属撮影 大舘 一夫
 (2012.2)

解説
子実体:キシメジ型で大型傘:幼時半球形から開いて平ら
  となる。色は淡灰白色。表面は
  平滑でやや白粉状。肉は白く軟
  質。
子実層托:ヒダはやや密で、柄
  に離生し、色は帯灰白色。

柄:中心生、下方にやや太くな
  り中実。色は白く、表面には条
  線が顕著。肉は白く軟質。
味・におい:無味。弱い小麦
  粉臭

胞子:広楕円形、やや小型で、
  表面は平滑。胞子紋は白。

発生:夏から秋に、腐植に富ん
  だ地上に発生する。腐生菌。
食毒等:肉がやわらかく大味で
  はあるが美味。ただ、青酸を含
  むという報告もあるので、生食
  や過食には注意を要す。

近年首都圏での本種の発生が
  話題になることが多い。ニオウシ
 メジは南方系のキノコで、温暖化の影響 も考えられる。


 なお、今回掲載した画像は、埼玉きのこ研究会会長の福島隆一氏が培養したきのこのものです。福島氏提供のきのこ発生初期の画像2点を以下に掲載します。



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