表紙のキノコ
オオシロカラカサタケ
Chlorophyllum molybdites
(Meyer: Fr.) Massee
ハラタケ科 オオシロカラカサタケ属
撮影 大舘 一夫(2008.8)
解説
◆子実体:ウラベニガサ型で中型〜
大型。
◆傘:幼時球形から開いて中高平らと
なる。幼時淡褐色革質の表皮に覆
われるが、やがて裂けて頂部に残
り、白く細かくささくれた地肌があ
らわれる。肉は白く、海綿質。
◆子実層托:ヒダは幅広くやや密で、
柄に隔生する。色は白から緑色に
なり、 やがて褐色となる(胞子の
色)。傷つくと褐変する。
◆柄:中心生で、基部のみが膨らみ、
中空。上部に厚いリング状のツバが
ある。色は淡褐色から褐色となり、
表面は繊維状。肉は淡褐色、繊維
質で硬く、傷つくと褐変する。
◆味・におい:無味、無臭。
◆胞子:楕円形、厚膜で中型。胞子
紋は緑色〜黄土色。
◆発生:夏に、腐食の多い草地に発
生。腐生菌。
◆食毒等:消化器系の中毒を起こす。
◆本種は熱帯系のキノコだが、近年
都内でも見られるようになった。
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オオシロカラカサタケの幼菌
ヒダは成熟すると緑色になる
オオシロカラカサタケの胞子
平均11.9×8.1μm